「自分のミッションを明確にしたい」という依頼をいただいた社長様のお話
こんにちは、安井です。
今回は「自分のミッションを明確にしたい」という依頼をいただいた社長様のお話です。
一言でいうと簡単ではありませんね。
実は、この社長半年間ごとにセッションをご契約いただいておりますが、すでに2クールがすでに終了し
今月から3クール目に入りました。
2週間に1度セッションをしておりますので、ここまで24回かかっています。
そんなに時間をかけなきゃいけないものなのかというとそんなことありません。
ただ、今回の社長様のケースは長くかかったということです。
(私は、とにかく一人一人に丁寧に寄り添うコーチングというものを大切にしています)
では、いったい何をしていたのか?
という話を振り返ってみました。
それって本当に目的に向かっているの?
ずいぶんと長い時間がかかっているので、それって本当に目的に向かっているの?
というように思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、私はその前に、必要だと感じたことがあったので、
ご本人とコンセンサスを、とりながら進めてまいりました。
でも、それだけ時間をかけた分、本当に心から満足のいくものになりそうな予感が満載です。
例えば、それがどんな内容であったかというと、
まず私がいつも心がけていることが、会社の社長である前に
一人の人間であるということです。
でも、社長と言う立場上、どうしても「社長として、、、」というイメージや
誰が作ったのか?社長としては●●であるべきといったものに、
縛られてしまっているケースが多々見られます。
だから、その前に一人の人間として、
社長がこれまでの人生でどんなことをしてきたのか。
その中でどんなことを感じていたのか、思っていたのか。
ということを、深く聴かせていただきます。
(クライアントさん側としては、やっぱりある程度、自分のことを
よく知ってくれている人の方が、安心感があったり、
提案も的確なものをもらえるのでありがたいという声をよくいただきます)
気がかりなことから、その本質的な問題は何かを見出す
そのうえで、当初はミッションを明文化する方向でセッションを進めていましたが、
その前に、ご自身の体調を崩しがちであることが気がかりでした。
私は、身体に何かしらの不調が出るということは、
何か、本来の自分と違うことをしている、ということを知らせてくれる
サインだと思っています。
だから、その点をいろいろと聴いていくようにしました。
すると、対社員に対してのさまざまな悩みであったり、
どうしてうちの社員は●●なんだろうといったことや、
プライベートであっても、本来の自分の心とやっていること(行動)が違うことが
多いんですよね。
そこに、ご本人が気づくと、大きく変化し始めます。
※まさに本で書いている心の公式の事です。
ミッションを出すにしても、、、
そうして、ミッションというある意味壮大なものを生み出すにあたって、
まるで散らかった部屋のように、ひとつひとつ片づけをしていかないと、
なかなかどんな部屋だったのかも見えてこない(相手の本質が見えてこない)ので、
ひとつひとつを解決していくようにしました。
すると、今度は、そのひとつひとつの起きている現象には、
だいたいパターンがあることに気づき、
そのパターンを解消するのが先だねということになりました。
それは部下とのコミュニケーションについての悩みでした。
そして、そのパターンを深堀っていくと、
実は、社長の相手に対してのコミュニケーションの取り方ではなく、
それを引き起こしている”受け止め方”が本当の問題だったのです。
そして、その受け止め方とは、自分が正しくて相手は間違っている
という色眼鏡でした。
そんな色眼鏡を外していくと、随分と社長自身の矛盾も少なくなったようで、
体調も、少しづつ回復してきました。
そして、今まで身体のことも会社で起きていることも、
すべては、自分が作り出していたんだということにも気づかれ、
かなりクリアに自分のことも相手のこともみれるようになってきたのです。
そこで、ようやく、当初のテーマであった
「ミッションを明確にする」という目的に向かって、
まっすぐに余計なものはなくなってきた状態なので、
次のクールでは、そこを集中的に取り組むことになりました。
まとめ
ということで、今目の前に起きている問題や悩み
それもなかなか解決しないものに関しては、
必ずと言っていいほど、別の問題があります。
その別の問題とは、本人が気づいていない
あるいはうすうす気づいてても、対処していないものばかりです。
そこを丁寧にほぐしていくから時間がかかるのです。
でも、なんでもそうだと思うのですが、
根本治療に時間はかかるもので、対処療法だと、
結局、再発します。
だからこそ、そうならないようこれからもアプローチして
いきたいと思います。
それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。