次期、リーダーとして必要な力
先日「次期リーダーとしての必要な力」に関する研修をさせていただきました。
この手の話をする時に、よく出てくるのが、
支配型リーダーと、支援型リーダー(サーバントリーダー)という話です。
しかし、私は、もうこの支配型リーダーという言葉との対比は、
次期リーダーの方々には、不要だと思っています。
なぜなら、この支配型リーダーは良くない的に(個人的には、すべて良くないということはないと思っています)
扱われ、パワハラという言葉が広がったことで、
リーダーの方々は、そうならないように、、、と神経を使ってるのを見ているからです。
支配型リーダー予備軍は少ないのでは!?
次期リーダーと言われている、30歳前後の方々は、
実際にこの支配型リーダーになってしまう人は、
少ないと私は感じています。
それよりも、むしろ、遠慮型リーダーが多いように感じます。
そして、この遠慮型リーダーの特徴と、支配型リーダーの特徴が、
実は、すごく似ている部分が多いなと感じています。
支配型リーダーの特徴と、遠慮型リーダーの特徴は良く似ている!?
支配型リーダーの特徴として、自分からフレンドリーに頻度高く声をかけない
ということがあると思います。
実は、遠慮型リーダーも、理由は違うのですが、声をかける頻度が少ないのではないでしょうか。
理由としては、皆、忙しいだろうから、集中しているところを邪魔してはいけない、
といったような理由から、過剰に相手の様子を伺ってしまい、
結果、支配型リーダーと同じように声をかけることが少なくなってしまっていると言うことです。
そして、支配型リーダーのように、指示・命令といった強い伝え方はしないのですが、
遠慮型リーダーは、話を最低限に済まさないといけないという思いだったり、
検索したら、すぐに答えが出る時代のリーダーですから、
同じように、質問されたら、すぐに答えてあげないといけないという思いから、
自分の経験をもとにしたアドバイスを即してしまう、、、
結果、相手の状況をあまり詳しく聞かない、、、
ということが起きてしまっているのです。
フィードバックや承認が少ない
さらに、リーダーは忙しいがゆえに、後輩やメンバーのことを、
よく観察するということが、やりたくても出来ないということがあり、
質問力が高くないがゆえに、
結果として、フィードバックや承認の質が浅くなってしまうのです。
そうすると、結局メンバーのやる気も出ずに育っていかない。
ということが起きるのです。
いかがでしょうか?
こうした支配型リーダーと遠慮型リーダーは、
その背景は違えど、コミュニケーションの特徴が結果同じようになっていませんか?
その結果、メンバーは、
●自分で考えずに言われた通りにしかやらない
●リーダーのご機嫌をうかがう
●やらされている感とはいかないけど、反対に仕事が物足りないという感覚を持つ
●リーダーを信頼しないとまでは行かないけど、強く信頼しているというレベルには到達しない
●自己を守る姿勢が強くなる
といった、支配型リーダーのメンバーと同じようなメンバーになってしまうのです。
だから、支援型リーダーシップ
だからこそ、あらためてこの支援型リーダーになってもらうためにも、
次期リーダーの方々には、ぜひ今のうちから、遠慮型リーダーにならないように、
しっかりと、コーチングスキルをしっかり身に着けて、
支援型リーダーになってほしいな、と思います。
今回は、数時間の研修だったのですが、
実際に、コミュニケーションのパターンを変えるのは容易ではありません。
なぜなら、無意識に遠慮型のコミュニケーションになっている人は、
そのクセが生きてきた年数分、染みついてしまっているから。。。
ぜひ、一日の単発研修というよりも、
最低限、4か月~6カ月は、このための時間を取って、
コミュニケーションのあたりまえをしっかりと変えて欲しいなと思います。
その投資が、後のチームリーダー、およぶメンバーの戦力アップにつながるのですから。
とはいえ、実際に時間が取れる組織とそうでない組織があると思います。
でも、まずはこのかなり意識しないと変わらない、
ということは肝に銘じて、日々のコミュニケーションの中で、
少しづつ、取り入れていただきたい!
そんなことをお伝えさせていただいた研修となりました。
これからも、与えていただいた場で、しっかりとお伝えしていきたいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
会場から見えた浅間山、一瞬、富士山かと思ってしまいました。